森林整備について
三重県の森林所有者様から整備委託された森林を、持続可能な価値ある山へ
三重県で森林整備管理を受けた山林に対し、生息生物の調査・森林評価等を用いて目標林型(山林空間デザイン)を定めて造林.育林.間伐.下草刈り.植林.山道づくり等の森林整備を行い次世代に繋がる多様性に富んだ豊かな森林づくりをご提案いたします。
森林の多面的機能は、階層的・総合的に成り立っております。
その機能のバランスを取りながら、環境や生き物に配慮し、次世代に繋がる「価値のある山つくり」を様々な角度からご提案いたします。
地域との連携やNPO、各林業家、フォレスター等と連携をとりながら山つくりをする事により、コミニュティ形成や就労の場、移住人口の増加など、山村の活性化、林業の6次産業化を目指し多様性の認知にも繋がることを目指します。
三重県の森林について
三重県の森林面積は37万ヘクタールほどあり、県土面積の65パーセントを占めています。
そのうち民有林が35万ヘクタールを占めており、民有林の内訳として人工林が22万ヘクタール 天然生林他は13万ヘクタールとなっており、民有林の人工林率は63%となっています。
森林率が豊かな反面、森林整備を取り巻く環境は良くない状況となっています。
戦後、高度成長期とエネルギーの大転換を迎え、世の中は石炭から石油へ大きく舵をとっていきました。そして、時代とともに私達の生活から山は離れていったのです。
木材の輸入自由化等により国産材の値下がり、高齢化による担い手の不足なども加わり、かつての拡大造林政策で人工林となった山も保育作業はされず放置され、手に負えないほど荒れてしまっている民有林が多く見られます。
間伐施業が行われても、林地残材として放置させているところもあり、藪となっている山林では不法投棄も目立ちます。
また、森林の所有規模として、5Ha未満の森林所有者が9割を占めており、積極的な森林施業が行われにくい現状となっています。
このような状況は全国的に見ても多く広がっており、2019年には林野庁が「森林サービス産業」という分野の取組を本格的に始めました。
「森林サービス産業」とは、山村の活性化に向けた「関係人口」の創出・拡大のため、森林空間を「健康・観光・教育等」の多様な分野で活用する新たなサービス産業です。 私達は造園業を通して森林に関わり里山、山里、山際の森林空間の整備を行っております。
森林は人口林、天然林に関わらず、何らかの形で公益的機能を有してますが、その機能を持続可能にするには、森林所有者や林業従事者だけの取り組みではなく、そこに住む地域住民や、企業、市町村が協働できる体制を整え取り組むことが重要です。
山の魅力を引き出し活用する第一歩
森林の持つ多面的機能を発揮させるには、森林の形態、機能に応じて森林を区分し、区分にお応じた目標林型を定め管理することが有効です。まずは山の自然な循環をサポートし、環境に配慮しながら長い時間をかけて取り組める仕組みを構築して行くことが大切です。
私達は森林整備を通して、森と人とが長く関われるような手入れをしていくことにより、森林を活性化させ新たな価値を生み出し、持続可能な森林管理のお手伝いさせていただきます。