10月15日は「きのこの日」。きのこを含む特用林産物の消費拡大·産業振興を目指す日本特用林産振興会により1995年に制定されました。アメリカやカナダ、オーストラリアでも同じ日となっています。
10月はきのこが最も多く出荷される時期でもあり秋の味覚、旬食材として出回る時期。そんな10月の中旬に記念日を設定することできのこをアピールしようという目的です。
この時期にきのこを使った新しい食材やきのこをセットにした販促も増えるようなので、おいしそうな新製品が登場するかもしれません。種類も豊富なキノコはビタミンや食物繊維豊富で低カロリー、人気も高い優秀食材。ただし毒キノコの誤食は毎年後を絶ちませんので不用意な採取と食用は危険です。くれぐれもご注意を。
さて、世界最大の生き物…それはシロナガスクジラではなく「キノコ」という話。
権威ある科学雑誌に掲載された情報では、世界で最大·最長寿の生物としてナラタケ属のオニナラタケ(Armillaria ostoyae)が世界最大サイズと紹介されました。アメリカ・ミシガン州の広葉樹林で観測され、1個体で15万m2(15ヘクタール)もの範囲に菌糸をはりめぐらせ、推定重量100t、推定寿命(15ヘクタールの範囲に広がるのに要する年数)は、なんと約1,500年。我々が見る地上に現れるキノコ部分の下に途方もない大きさの本体があるというわけです。
また、世界一長い食用キノことしてとしてギネス登録されているのは、長さ59センチメートル、重さ3,580グラムのエリンギ。こちらも特別大きなサイズ感ですが、オニナラタケの存在と比べてしまうと可愛く思えてしまいますね。
画像はブナシメジ :キシメジ科シロタモギタケ属