蚊連草·蚊嫌草·蚊取草。「蚊を寄せつけない!」という名の頼もしい植物があります。正式な名前は「センテッドゼラニウム」。画像はショップで「蚊取草」というタグ付きで並んでいた品種。レモンゼラニウムやローズゼラニウムも同じ仲間です。
秋も近づく9月、10月…でもまだまだ蚊はいなくなりません。30℃前後が蚊の活動温度ということで、実は秋こそ防虫対策が必要(残暑厳しい今年は特に)。庭やベランダに虫対策必須なら、蚊の嫌がるという植物があれば緑化も防虫もでき一石二鳥。さて、センテッドゼラニウム本当に効果があるのでしょうか?
特徴は蚊が嫌うとされるシトロネラール成分を含むこと。葉からはほのかにスッキリした柑橘系の香りがします。シトロネラールの香りに虫よけ効果があることは間違いなく、二酸化炭素に反応して寄ってきた蚊のニオイ感じる感覚を麻痺させる効果もあるのだとか。ただ残念ながら蚊を寄せつけないためには植えているだけでは効果はあまり期待できないようで、葉を叩いたりもんだりすることで出てくる強めの香りを出し携帯する必要がある、ということ。
ナチュラルな虫よけ効果なので劇的な効果とはいきませんが、プラス忌避効果を期待して育てておくのもよさそう。市販薬剤が苦手な方やペットの安全が気になる方にもおすすめですね。
耐暑性が高く、株分けや挿し木で比較的簡単に増やすことができるのでぜひたくさん植えてチャレンジを。新芽の方が強い香りが出てくれるので、枯れた葉や込み合った葉はこまめに剪定しておきましょう。
センテッドゼラニウム:フクロソウ科 ゼラニウム属 草丈30-100cmほどの多年草