11月23日といえば、何の日でしょうか?
答えは、勤労感謝の日。2018年の勤労感謝の日は金曜日にあたっており、三連休になるという人も多いかもしれません。
そんな勤労感謝の日ですが、もともとは秋の収穫に感謝をささげる「新嘗祭(にいなめさい)」の祭日でした。その年に収穫された新米や新酒を、天地の神様にささげるという日です。一説には飛鳥時代からともいわれるほど古くからある行事で、現在でも宮中や伊勢神宮などで行われています。
しかし第二次世界大戦後のGHQの政策により、新嘗祭という名前での祭日は天皇行事・国事行為から切り離される形で改められ、代わりに「勤労感謝の日」として制定されました。これが現在まで続いています。
農業が中心だった時代では、農作物という目に見えるものが勤労の目的であり、無事に収穫できたことに感謝を示す意味を持っていました。そのように考えると、現在の勤労感謝の日も、目に見えない目的や成果も含めて勤労に感謝するという意味で、現代的な新嘗祭といえるかもしれませんね。