top of page
執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

山粧う


秋の山が紅葉するようすを、山粧う(やまよそおう)といいます。


山粧う

一方で、春の山のさわやかな初々しさは、山笑う。夏の山のあおあおとしてみずみずしいさまは、山滴る(やましたたる)。冬の山の枯れた寂しさは、山眠る。

移ろいゆく季節それぞれの山の表情を捉えるのは、郭煕(かくき)という11世紀の中国、北宋時代の画家のことばに由来しています。まるで山が生きているように、そこに生い茂る草木が芽吹き、色づき、枯れて、また芽吹くという季節の巡りを言い表しているのではないでしょうか。

さて、秋の紅葉といえば楓のことですが、私たちが真っ先に思い浮かぶ「もみじ」というのは、正式には『イロハモミジ』と呼ばれます。カエデ属の種で、開いた手のひらの形をした葉が特徴的です。

イロハモミジに限らず、さまざまな木々が色づくさまを、桜紅葉、柿紅葉などと呼びならわします。その語源は、草木が赤や黄に染まることを「紅葉つ(もみつ)」「黄葉つ(もみつ)」といい、その葉を「もみち」と呼んだことから来ているそう。

秋も深まり冬が近づいてくると、紅葉の時期が待ち遠しくなりますね。

bottom of page