新年を迎える準備をする、正月事始めの日が12月13日。
最初はすす払いから。一年の汚れを落とし、穢れを清める大掃除。江戸時代には城中も庶民もこの日に江戸中が大掃除したといわれているそう。
そして松飾り用の松を山へ取りに行く、松迎え。新年の干支にあたる年男が、新年の恵方(縁起のいい方角)にある山からとってくるのが習わし。正月に飾られる門松は、正月の年神様を迎えるための大切なしるしです。
松は常緑樹であり、常に青々としているその姿から、古くから不老長寿の象徴と考えられてきました。また、「祀る」につながる樹木であることや、中国でも生命力、繁栄の象徴とされてきたこともあり、日本でも松をおめでたい樹木として門松に飾るようになりました。
現在よく見る門松は中心の竹が目立ちますが、その本体は名前からもわかるように「松」です。
12月13日を過ぎ、松迎えを終えた後であれば、いつでも門松を設置しても良いとされています。たまに年末の31日から門松を置いているのを見たりしますが、30日や31日に飾るのは、「一夜飾り」「一日飾り」といって神をおろそかにするとされているので、避けたほうがいいとか。
「毎年のことだから」と、意識せずに見たり、実際に準備していることも、調べてみるとおもしろい意味が含まれていたりするものです。大変な時期ではありますが、たのしんで、そして良い気持ちで年末年始を迎えることで、新年も気持ちよく過ごしていきたいですね。