例年の節分は2月3日ですが2025年の節分は2月2日でした。これは地球と太陽の位置関係から立春の日が1日早くなったため。節分は立春の1日前とされているのでいつもの年より1日前倒しになっているのですね。
節分といえば「豆まき」。古くから米や麦などの穀物、豆などには邪気を払うチカラがあると考えられ、豆をまくのは「一年の邪気を払い」「魔を滅する=魔滅(まめ)」に通じるという理由です。最近は恵方巻を食べる習慣も広まった感がありますが、他にも関西地方を中心に「ヒイラギイワシを飾る」という風習も。
鬼はヒイラギの尖ったトゲのある葉とイワシのニオイが苦手なのだそうで、家に邪気が入らない魔除けアイテムとして使われます。確かにトゲトゲのヒイラギは刺さると痛そう…鬼でなくとも退散したくなるかもしれませんね。
ヒイラギは庭木にされている家も多い樹木、垣根にも利用されますが、葉も少し大きくトゲの浅いヒイラギモクセイを使うことも多いです。ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイの交雑種と考えられており、10月頃には芳香をもつ小さな白い花もつけます。
常緑でトゲ葉が鬼だけならず侵入の危険、防犯にも役立ってくれること間違いなし。大きく育つ樹木なので剪定はこまめに好みの高さに整えて利用しましょう。
二十四節季での1年のはじまりである立春。豆やヒイラギ、イワシのチカラを借りてよいスタートを。
柊木犀(ヒイラギモクセイ):モクセイ科モクセイ属 ヒイラギとギンモクセイの交雑種といわれる樹木。育てば樹高7mほどにもなる常緑広葉樹。生垣にもよく利用されています。