やさしくしなだれた葉の空に近い枝の上方に、羽根のようなふわふわしたピンク色の花が咲いています。合歓木(ネムノキ)の花です。
数年…10年以上?前に植えた木が、かなり高く伸び立派な姿に。
根元が白く細かく分かれた先端に向かってピンク色のグラデーションカラーが広がる色合い、水鳥の羽毛のようと形容されるフワフワ感、遠目で眺めても可愛らしく、やさしい気持ちにさせてくれる花姿です。
葉は羽状複葉(うじょうふくよう)という両側に小さな葉が広がり羽根のようになっている形で、風に揺れるしなやかな様子がまたやさしい。
特徴的なのは就眠運動。夜になると葉が閉じて合わさり眠ったようになるので、眠りの木…ネムノキ。という名前になったそうです。
合歓木(ネムノキ)マメ科ネムノキ属、原産地は日本です。
日本の風土にも合い、丈夫なこと、また夫婦円満、子孫繁栄、幸運を呼び込む樹木としてよいイメージもあるようで、シンボルツリーとしても人気の樹木。風水的には東側の庭に植えるとよいとか。
漢方では不安感やうつ状態、そして眠りの木らしく不眠の生薬としても利用されているそうです。日本では葉を焼香などに使われる「抹香」として利用されたそうですが、死者の眠りを意味している?と想像するとスピリチュアル感も…。
どこかで「合歓木は人の言葉がわかる」という話も聞いたことがあるのですが、ネムノキのふわっと優しい姿を見ていると、話を聴いてくれそうな気もしてくるので不思議です。
お好きな方も多いのではないでしょうか?いわゆる柑橘系のアロマですが他の柑橘系植物との大きな違いは鎮静作用のある酢酸リナリルやリナロールという成分比が高く、香も苦みのある複雑な芳香をもっていること。