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蜜ろうでコーティングされたような不思議な花「ロウバイ」

  • 執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
    三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
  • 2021年2月27日
  • 読了時間: 2分

庭先に小さく咲いていた黄色い花。低樹木で花も大きくはないですが、とても不思議な質感の花びらをもつ「ロウバイ」でした。



まさに蝋でコーティングしたようなしっとりとした光沢の小花、1月~2月頃に開花しますが、花の後に葉が芽吹いてくるというサイクルなので、この時期は葉のない枝に淡い黄色の飾りがポツンポツンとついているような状態です。


ロウバイ=蝋梅という字を書きますが、実は梅の仲間ではなくクスノキ目ロウバイ科ロウバイ属の植物でバラ科の梅とは別の種類。原産国は中国で英名Winter sweet、海外では冬に咲く可愛らしい花にマッチした名前で呼ばれています。


またロウバイは花の香りが高いことでも愛されていて、そのやさしい甘さのある香りは、3大香木の春の沈丁花(ジンチョウゲ)夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)と並び、冬を代表する香木として4大香木にも数えられています。冬の冷たい空気の中で嗅ぐやさしく甘い香りは気持ちをフンワリとほどいてくれそうですね。


またロウバイカ(蝋梅花)と呼ばれる花の部分は、中国では頭痛や口の渇きに効能があるとされ、乾燥させた花は風邪薬としても利用されているそうです。


低木で半日蔭でも育ち土壌もあまり選ばない強い樹木なので、昔から庭木としても人気のロウバイ。冬の彩りと芳香を楽しむ木として育ててみるのはいかがでしょうか。

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