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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

防火性の高い庭木イチョウ 住宅火災から家を守る植栽のすすめ

都内の住宅火災による死亡者がこの10年で最多。というニュースが報じられました(2024.11月 東京消防庁)。冬場は空気も乾燥気味、特に火災に注意が必要な時期ですね。過去10年での火災原因のトップは「たばこ」、12月から3月ごろまでは「ストーブ」が原因の死亡火災が急増するそうです。また近年ではモバイルバッテリー出火など電子機器が原因となる場合も増えています。危険を回避するべく利用にも気をつけたいですね。


イチョウ 防火 庭木


防火性の高い庭木イチョウをはじめとする耐火性のある樹木は、昔から住居や庭の火災予防効果を高めることを目的に利用されてきました。実は生垣や庭木には景観や隣家からの目隠しの用途だけでなく「防火」という目的も担っています。


生垣には近隣への延焼を遅らせ二次災害を防ぐ役目、街路樹にも防火性を期待して計画されたものが多くあり、関西大震災の時には神社や公園の樹木に植えられていたイチョウなどの木が人々を火災から守る役目をしたと検証されています。


耐火性、防火性が高いとされる樹木は「銀杏(イチョウ)」「イヌマキ」「マサキ」などが挙げられます。特にイチョウは「火伏の木」とも呼ばれ、幹や枝、葉にも耐火性があるため街路樹や学校に多用されました。長寿木でもあり神社の御神木となっている神秘性、季節感やを感じられる樹木としても愛されています。



イチョウは樹高30mほどになることもある高木なので一般的な庭木としてはあまり勧められませんが、シンボルツリーや隣家との生垣を選ぶなら防火性や耐火性をポイントに選ぶのもおすすめです。

銀杏(イチョウ):イチョウ科 / イチョウ属 原産地:中国 落葉性の大高木 種子は銀杏(ギンナン)食用や薬用にも利用される


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