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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

植物の声を聴く:PlantWaveと自然界の新しい調和

PlantWaveは、植物の微細な電気信号を音に変換し、それを聴くことができるデバイスです。このデバイスに使用される技術は、人間の皮膚電気反応(GSR)を測定するために開発されたポリグラフ装置と同じです。


PlantWaveと自然界の新しい調和


ポリグラフ装置とは何か?


ポリグラフ装置は一般的に嘘発見器として知られています。

この装置は、人間の身体反応(心拍数、血圧、皮膚の電気伝導性など)を測定します。

人がうそをつくと、自然にこれらの身体反応が変わることがあるため、この変化を記録して分析できます。


皮膚電気反応(GSR)


GSRは「皮膚ガルバニック反応」とも呼ばれ、皮膚の電気伝導性を測定する方法です。

人間が感情や反応によって汗をかくと、皮膚の電気伝導性が変わります。これを捉えるために使用されるのがGSRです。





PlantWaveの原理



センサーを使って信号を送信


PlantWaveには2つのセンサーがあります。これらは植物につけられ、植物がどれくらい水分を含んでいるのかを測定します。


光合成の感知


植物が光合成を行うと、その中の水分が動きます。PlantWaveは、この水分の微細な動きを感じ取り、それをグラフに表示します。


グラフから音へ


時間とともにグラフが変化すると、それは波のような形になります。PlantWaveはその波を分析し、それを音に変換します。


植物の演奏


この波形が音楽に変わると、植物が楽器を演奏しているかのように感じられます。PlantWaveアプリには、植物が演奏できる特別な楽器が用意されています。


音楽の生成


すべてがスムーズに連結すると、植物からの音楽が聞こえてきます。植物が活動していないと、音楽はほとんど聞こえないか、単調な音が続くこともあります。


以下は実験した植物達の動画です。



山茶花



PlantWaveを用いることで、植物の反応を人間が感じやすい形に変換し、温度、光、水分のレベルによって変化する植物の音楽を楽しむことができます。植物が朝から夕方にかけて作り出す音楽のパターンには、顕著な変化が認められ、剪定前後の音の違いも興味深い発見でした。






植物には知性があるのか ?


カール・エドワード・セーガンは、アメリカの天文学者、博物学者、科学コミュニケーターで、太陽系の研究や地球外生命の探求などで知られています。


彼の代表作「コスモス」は科学書籍のベストセラーで、科学の広範なテーマを一般の視聴者にも理解できるように説明しました。


彼の作品は科学への興味を喚起し、多くの人々に影響を与えています。同様に、PlantWaveも植物との対話を促進し、自然環境への意識を高める役割を果たしています。


スザンヌ・シマールによる1997年のNature誌の論文は、樹木間のコミュニケーションとその菌類のネットワークに焦点を当てています。


彼女が「ウッドワイドウェブ」と名付けたこのシステムは、地下の菌類ネットワークを通じて樹木が互いに繋がり、栄養素を共有することを発見しました。


菌根菌と樹木の相互作用は、森林内の樹木の成長と健康にとって重要です。シマールの研究は、森林内の樹木が単に競争関係だけでなく、協力的な相互作用をも持つことを示しました。


例えば、陽光が少ない場所にある若い樹木は、より陽光の多い場所にある成熟した樹木から、菌類ネットワークを介して炭素などの栄養素を受け取ることがあります。





植物界における情報共有は、植物が互いに協力し、共存し、生態系全体で情報をやり取りすることによって、持続可能な環境を築いていることを示しています。この情報共有の仕組みは、自然界における驚異的な調和と連携の一部であり、私たちにとっても学びの源となります。


植物という生き物に対する理解が深まることで、私たちの周りの全ての生命への感謝と驚きが増します。



植物の声を聴く:プラントウェーブと自然界の新しい調和


このように、PlantWaveは植物の微細な変動を感知し、人間にそれを伝えることで、植物と人間の新しいつながりを生み出し、私たちの自然に対する理解を深める貴重なツールとなっています。


私達、造園業者も自然界の美しさと生命力に対する畏敬の念を深め、植物にも知性がある可能性を考えるきっかけになれば良いとおもいます。



PlantWaveで生成した音楽をWZRD.AIで動画に変換してみたらとても面白かったので次回はそれについて書こうと思います。


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