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  • 執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

金色に輝く春の花。春黄金花(ハルコガネバナ) 山茱萸

暖かな春の陽ざしを感じる日。遠目にも全体が金色に輝いているような美しい樹木を見つけました。春を告げる花「山茱萸(サンシュユ)」です。


サンシュユ 山茱萸


ひとつひとつの花は小さくかわいらしいサイズですが、空に向かってスラリと伸びた枝全体を飾り付けるかのように咲く黄金色はとても華やか。葉が開くより先に花が咲き、30個ほどの小花がポンポン状に集まっています。さらによく見ると、それぞれの飛び出た4本の雄しべが花の輪郭をフワッとぼかしているので、遠目には金色に輝いているように見えるのですね。


山茱萸(サンシュユ):ミズキ科の落葉小高木、原産地は中国・朝鮮半島、江戸時代に日本に渡来し、秋つける赤い実は生薬としても使われる薬用植物でもあります。和名では花の色に由来する「ハルコガネバナ」(春黄金花)とも呼ばれ、早春を彩る切花や生け花としても流通しています。陽当たり水持ちが良い肥沃な場所を好むので水切れには注意を。


花言葉には「強健」「持続」「忍耐」や「気丈な愛」など力強いワードが並びますが、これはサンシュユの実が滋養強壮や疲労回復効果のある生薬となることからくるイメージだと思われます。


可憐ながら冬の寒さを打ち破って咲く力強い性質にもつながるポジティブな言葉なのでイベントの花飾りや花束の贈り物にしても喜ばれそう。少し暗い室内や床の間に飾ってもポンポンと小さな優しい金色の明かりが灯ったようで春の訪れを感じられますよ。


秋には紅葉しグミのようなたくさんの赤い実をつけるそうなので、また別の雰囲気になるのでしょう。アキサンゴの別名ももつ秋のサンシュユにも会いに行こうと思います。

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