冬、クリスマスの頃に品種豊富な花が出まわるイメージのクリスマスローズですが、実は1月下旬から2月も大活躍。その理由は受験生のご家庭やプレゼントにぴったりな「合格の花」として扱われているから。
冬に花を咲かせるクリスマスローズは開花期が長いのが特徴ですが、5枚の花びらに見える部分は実は萼(ガク)という場所。ガク自体は散ることがないので花も散らない、そしてガクが落ちない=学が落ちない、5枚のガク=5ガク→ゴウカク、つまり「合格の花」というゲン担ぎから波及したようです。
さらに寒さの一番厳しい時期に花を咲かせる逞しい性質も、受験勉強をがんばって乗り越え合格という花を咲かせるポジティブなイメージに重なることも理由のひとつとなっている気がします。
花言葉にも「私の不安を和らげて」という言葉もある花ですし、ソフトでやさしい印象の美しさ、品種や色も豊富で個性豊か、好きな色やスタイルの鉢植えを飾っておけば気持ちも落ち着きそうですよね。押しつけでないそっと寄り添うソフトな合格祈願アイテムとしても素敵だと思います。
ガーデニングショップやフラワーショップにはたくさんの品種が並んでいるクリスマスローズですが、花が咲くまでに2年、3年とかかるものもあるので、贈答用には開花株という花が咲いている苗を選ぶのがおすすめです。
受験シーズンを迎えるご家庭も、そうでない人も、寒さ厳しいこの時期に強くやさしく咲くクリスマスローズの花に癒されてみませんか。
クリスマスローズ:学名Helleborus、キンポウゲ科クリスマスローズ属、原産地はヨーロッパ、西アジア、開花期は12月~4月