春から夏に向かう気候のよい季節、道端やちょっとした空き地の草花たちも活き活きのびのびと成長しています。
エネルギッシュな草花を見るのは気持ちのよいものですが、いやいや春先の外はツライ…やっぱりマスクは手放せない…という花粉症に悩む方にとってはツライ季節。
日本人の国民病ともいえる花粉症は主にスギ花粉のアレルギーですが、スギ開花の季節は終わったのに、いつまでも鼻が…目が…という症状がある場合、実はスギだけでなくオオアワガエリやカモガヤが原因という場合もあるようです。5月~8月に花粉が飛散するので、初夏から夏場に症状がある場合、スギ以外の影響を受けているのかもしれません。
この画像のブラシのような形状の草花は「オオアワガエリ」。
イネ科、アワガエリ属、ヨーロッパを原産とした外来種、明治時代には日本へ渡来、初期の目的は牧草としての利用で現在もウサギなど小動物のエサにも活用されているようです。道端や空き地によく見かけるいわゆる雑草扱いの植物で、耐寒性もあり繁殖力が強く、北海道から九州までほぼ全国に分布しています。
同じイネ科のエノコログサ(ねこじゃらし)にもよく似ているのですが、よくよく見るとエノコログサのほうが毛が細かく長い。オオアワガエリのほうがしっかりしたタワシ感、ブラシ感、があるといったところでしょうか。
子どもたちがついつい手に取ってしまいそうなスタイルのオオアワガエリですが、春以降いつまでたっても調子が戻らない…そんな花粉症気味の方は、樹木だけでなく道端の草花花粉から影響を受けているのかもしれませんので、くれぐれもお気をつけて。