中央がこんもりと盛り上がった黄色、白い花びらが可愛らしいカモミール。
画像は庭の隅に種が飛んでひっそりと育っていた、まだ小さいジャーマンカモミールです。
キク科、シカギク属、英名をChamomileカモミール、和名では加密列(カミツレ)、原産地はヨーロッパからアジア。日本でも定番ハーブとして定着し、お庭で育てている方も多いと思います。
ポットや鉢植えでも育てやすいこと、春先から夏まで小さなたくさんの花をつけてくれるので、花を楽しめるハーブとして、またほのかなリンゴのような優しい香りがハーブティにも人気です。
カモミールはマザーズハーブとも呼ばれ、古くから薬草として、癒しを与える植物としての役割がありました。
アロマオイル、エッセンシャルオイルとして使われるのは、ジャーマンカモミールの他、ローマンカモミールが主流。
ジャーマンはスキンケアや婦人科系の不調に効能があるとされ、ローマンはリラックス効果が高く、不安を緩和し安心感をもたらしてくれます。妊娠中の方は避けた方がよいとされていますが、不眠や緊張が続く時、春から環境が変わって調子が整わない、春から夏への季節の変わり目不調、自律神経の乱れ、リラックスできない、といった状況にもおすすめです。
古来のヨーロッパでは、カモミールを床に敷き詰め、甘い香りを楽しんだとか。そこまで優雅なセッティングは難しいとしても、フレッシュなカモミールをお部屋に一輪飾ってみる、バスタブにカモミールオイルを一滴落としてみる、ふわりとした優しい香りで心もカラダもゆるめてみてはいかがでしょう。