クリスマスが近づくと…店頭に並ぶ真っ赤なイチゴ。すっかり冬のフルーツとして定着してきたイチゴですが…「いや、イチゴの旬は春でしょ?」と疑問の声も聞こえてきます。
そう、本来日本のイチゴは4月から6月に収穫期を迎える春のフルーツでした。30年くらい前にはまだ冬にイチゴが収穫される技術も定着していなかったため、クリスマスケーキにふんだんにイチゴがデコレーションされることは少なかったようです。
クリスマスケーキを始めて売り出したのはペコちゃんでおなじみ不二家さんとのことですが、1910年に登場したケーキはドライフルーツと洋酒たっぷりのプラムケーキにクリームやチョコスプレー、銀玉で飾ったスタイルだったとか。その後サンタやクリスマスのイメージにぴったりのイチゴの赤と緑のコントラストが人々に好まれ浸透していったそうです。
そして現在ではビニールハウスの技術向上などで冬にイチゴが収穫できるように。さらに気温が低いほうが果実の甘みも増し美味しくなるということもあり、冬の定番フルーツとして定着したのですね。
おいしいイチゴで有名な宮城全農さんのページで美味しいイチゴの見分け方・食べ方が掲載されていました。(以下抜粋)
・光沢があり、全体に色がついていて、ヘタがピンとしているものを選びましょう。
・冷たいと甘味を感じにくくなるので、常温に戻してから食べましょう。
・いちごは先端が一番甘いので、ヘタ側から食べると、甘さが強調され、おいしく食べられます。
とのこと。「ヘタ側から食べる」というのは意外。みなさんもぜひお試しを。
イチゴ:バラ科オランダイチゴ属 画像はイチゴの葉