源氏物語の作者である紫式部を取り巻く平安物語 ＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」。ご覧になっている方も多いかと思います。ストーリーの面白さもさることながら、要所に背景を彩る貴族の庭のしつらえの優美さや飾られた花、葉っぱ一枚で表す情緒や想い、植物たちが物語の演出に一役買っているのも隠れた見どころ。
一時話題にのぼっていたのはオープニングに登場するスロー映像で開いていく鮮やかな紅い花。花びらの動きが美しい映像です。あの花は何の花？と気になって検索してみたところ5月くらいまでは本当に謎で「牡丹説」「菊説」そして「柘榴（ザクロ）説」などなど…ネット上で様々な推測が。個人的には「柘榴（ザクロ）」のイメージがぴったりきていたのですが6月に制作したフィルムディレクターの方の解説により解明されました！
「・・・花の種類は、菊、椿、薔薇などいろいろ考えたのですが、特定できるものだとつまらない気がしたので、オリエンタルポピーという花をモチーフにアレンジしています。・・・」
オリエンタルポピー！ケシ科ケシ属 和名オニゲシ、大きなものは花径20cmにもなるという大型の豪華な花ですが花の寿命は4~5日と短かめ。映像のようなフリンジ咲で朱色・橙色のほかピンク白などもあります。性質は強いものの一般栽培用に流通しているものは少ないようで、開花期の5月~6月もショップで目にすることはありませんでした。（というわけで画像はザクロの花です）
いつかリアルオリエンタルポピーを見てみたいです。制作秘話には他にも深いお話がたくさん。興味のある方はぜひ。
「光る君へ」大反響のタイトルバックを徹底解剖！
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