top of page
執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

キレイな花、見慣れた花にも毒性あり?「スイセン」

画像の花は、毎年庭の片隅にキレイに咲いてくれる、ニホンズイセン。



キレイな花、見慣れた花にも毒性あり?「スイセン」
キレイな花、見慣れた花にも毒性あり?「スイセン」

身近に咲いている素朴な花、というイメージの「スイセン(水仙)」ですが、園芸品種の数は数万種類もあるというのには驚きます。


スラリと伸びた茎に少しうつ向きがちなラッパのような花びらをもつ独特な花姿、

はにかんだような控えめな雰囲気もありながら、目を惹く可憐さ、早春に咲く春咲きタイプから、寒い時期にも鮮やかに花開く冬咲きタイプ、たくさんのスタイルがあるようです。


球根から育ち、環境が合えば一度植えたものは数年間そのままでも毎年分球し、増えて咲き続けるので、畑の隅やあぜ道、我が家のようにあまり管理ができない庭でもよく育ちます。誰が育てているというわけでもないのに、庭の片隅や道端などにスイセンが咲いているのも見かけますよね。


ヒガンバナ科スイセン属、学名はナルシストに由来するNarcissus、英名Daffodil、そして和名には「雪中花」という呼び名も。


古くから日本で親しまれてきたニホンズイセンも、原産は地中海沿岸のようですが、関東地方以西、四国、九州では野生化しているもの、群落をつくり観光地となっている場所もあるようです。

身近で親しみのある花ですが、気を付けたいのはその「毒性」。


厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」にも注意喚起がされていますが、症例としては、スイセンの葉をニラやノビルと間違えて食べる、という事例が多く、中毒症状が起きています。


また毒性花ということで、花束にして贈られるのは嫌がる方もいるのでご注意を。仏花にも好まれない場合もあるので、贈答花には避けたほうが無難かもしれませんね。

bottom of page