真上から見ると、一瞬アネモネに見えませんか。こちらはチューリップです。小さな子どもでも名前は知っていてとても有名なお花。
だって、歌があるのですから。あの「咲いた、咲いた、チューリップの花が」という出だしの歌ですね。
さて、そんな有名なチューリップ。和名をご存じでしょうか。
チューリップの和名は「鬱金香」と書いて、「うこんこう」と言います。
え?鬱という字があるけど、なんか大丈夫?と思いますよね。はい、大丈夫です!ニオイを嗅いでも、憂鬱な気分にはなりません。
チューリップはウコンのような香りがすることから、「ウコン香」という名がついたそうです。で、お酒を飲んだ後にも良いとされるスパイスのウコンですが、漢字で書くと「鬱金」なのです。
あまりよい漢字に思わないかもしれませんが、元々の漢字の意味は「鮮やかな黄色」という意味だそうです。確かにウコンの黄色ってすごく綺麗ですものね。
チューリップが日本に伝来したのは江戸時代になり歴史がある植物でもあります。
チューリップはもともと中央アジアが原産とされており、16世紀にオランダに伝わりました。オランダでは、チューリップ球根の取引が経済を席巻し、「チューリップ・バブル」と呼ばれる世界初の経済バブルを引き起こしました。その後、チューリップはヨーロッパ全域に広がり、世界各国に伝わっていきました。
まさにチューリップマニアとはこのことですね。
日本にチューリップが伝来したのは、江戸時代中期のこととされています。具体的には、17世紀末から18世紀初頭にかけてのことであると言われていますが、正確な年代については諸説あります。オランダは当時、鎖国下の日本と唯一公式に貿易を行っていた西洋国家でした。このため、オランダからの船によって、チューリップを含む多くの植物が長崎の出島を通じて日本にもたらされました。
ここで豆知識! 種子と球根の違いとは!?
よくお客様に聞かれる質問で、種と球根は何が違うの?と質問される事が多くあります。簡単に言うと
種は芽や根を発芽させる際に良い条件の土地を求めて進化した物。
球根は厳しい環境下でも植物が生育するために、根が肥大化した物です。
種子や球根にもよりますが、鳥を媒介したり、ひっつき虫のように動物を媒介者にしたりしながら繁殖していくのが種子で、球根はちょっとやそっとじゃ動かないぐらい重くなり、外敵から身を守るため毒が多いものが多いです。
種子にも毒があるものも多いですが、味を優先させて進化した植物もいるので、詳しく調べてみると面白いと思います。
そしてぜひお庭のチューリップのニオイを嗅いでみませんか。
ちなみにウコンのような香りではなく、よりお花らしい良い香りがするチューリップも増えていますので、お楽しみくださいね。
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