ハーブ王子こと野草研究家の山下智道さん著「野草と暮らす365日」。
書籍の内容には約130種類の野草たちを春夏秋冬に分類、毒草との見分け方や食べられる野草の見つけ方、野草料理、ハーバルバスや天然野草染での暮らしを楽しむ方法も。
ドクダミやエノコログサ、キンモクセイやジュズダマなど道端や庭にあるような身近な野草から間違って食べたら危険な毒草まで、植物のことが丁寧に書かれています。料理ではあのドクダミはアジア料理のフォーに、オオイヌのフグリは可愛らしいケーキに。生活がちょっと楽しくなるようなヒントがたくさん紹介されていますよ。
山下智道さんは登山家のお父様のもと幼少の頃から大自然と植物に親しみ、広範で深い知識と独創的な実践で注目を集め「ハーブ王子」の名で知名度がアップ。
野草デザイナー・シャーマンハーブジャーナリストなど興味深い肩書もズラリと並ぶ方です。女性誌のハーブ&スパイス紀行など連載も好評で植物講座やワークショップ、全国での観察会、国内だけならずアジアやアマゾンなど海外での活動も精力的。野草講座は予約のとれない人気講座となっているようですよ。
近年、野草観察会や野草料理は人気が高いようで全国でも開催が増えていますね。野草の事を知ると昔から身近にありながら「食べる」ことは考えなかった花や草、おいしそうに見えるけど食べてはいけない危険な毒草、雑草として見過ごしていた草花たちも見方が変わってきそうです。
読み物としても楽しんでゆるく読み進めていける雰囲気の本なので、野草初心者の植物散策のお供にもおすすめです。
野草と暮らす365日:山下 智道 (著) https://amzn.asia/d/6gcMsRG