オーストラリアを原産とするフトモモ科ユーカリ属のユーカリの樹にはたくさんの種類があります。その数はヨーロッパ人がオーストラリア大陸に上陸してから発見されただけでも850種類を超えています。
すごい数ですね。それぞれに成分や性質が異なっている個性豊かな樹木は用途に合わせて種類が選別され、木材から医薬品まで幹から枝葉まで全てが活用されています。
代表的なのはユーカリグロブルス、ユーカリブルーガムと呼ばれる種類で、シネオールという成分の作用で強いスッーとする清涼感と刺激をもつ香りを持っています。シネオールの成分は気管支炎や風邪の初期症状の緩和に有効なので、寒い時期や春先の花粉症、アレルギー対策にも利用されています。
今回画像は「ユーカリレモン」またユーカリシトリオドラとも呼ばれる品種。葉が長細く、小さな毛におおわれて少しザラザラ感があります。他のユーカリと異なり葉からシトロネーラ、レモンの香りがするのが特徴です。
エッセンシャルオイルでの効能としては、筋肉痛緩和や血圧降下に作用すると言われています。ユーカリ共通の作用として注目したいのは、やはり殺菌、抗ウイルス、抗感染作用が高いということ。
喉や鼻の不調はもちろん、風邪やインフルエンザ、コロナ感染症などの対策にもおすすめできますので、乾燥しがちな冬は加湿にプラスしてアロマオイルを焚いてみてはいかがでしょうか。