2025年3月2日、三重県菰野町にある大和ハウス工業・三重工場の敷地内に整備されたビオトープで、自然観察会が開催されました。
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今回の観察会は、地域の子どもたちや保護者の皆さんに、身近な場所で自然と直接触れ合いながら、生物多様性や環境保全について学んでもらうことを目的としています。
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また、このビオトープ観察会イベントの協力スタッフとして、剪定屋空も参加させていただいております。事前の段取りから当日の子供達との触れやいまでをサポートさせていただきました。
当日の流れと体験の様子
朝の受付を済ませた参加者様への水辺での安全対策や生き物の扱い方など、子どもたちが楽しくかつ安全に体験できるよう、わかりやすい言葉で話をする場面が印象的でした。
ビオトープの観察と生き物探し
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準備が整うと、子どもたちはタモ網とバケツを片手に、ビオトープエリアへ。泥や水を恐れずに少しずつ入っていくと、
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「ここにザリガニがいる!」「エビみたいな生き物がいた!」など、発見の声が次々と上がります。大人も一緒になって夢中で水中を覗き込み、さまざまな生き物と出会えるワクワク感が会場を盛り上げました。
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今回採取できたのは、スジエビ、カワニナ、二枚貝、ヨシノボリ、アメリカザリガニ等を採取できました。
みんなで土嚢積み
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生き物を採取した後は観察会の準備の前に土のうを使って水が流出しにくいようにしたりと、泥だらけになりながら奮闘していました。
生きもの勉強会
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土嚢積みをした後は休憩を挟み、今回採取した生き物を見やすい水槽に入れて、観察会を兼ねた勉強会を実施。
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魚や水生昆虫の順に名前と生態の特徴が紹介されると、かなり詳しい子も多く私たちが勉強になることもありました。実際に手に取ったり、間近で動きを観察することで、生き物への興味がさらに深まる様子が見受けられました。
缶バッジ集めが楽しい
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イベントの終盤には参加者様には缶バッジが配布されました。 以前から何回も来てくれている子もいてもう20個ぐらいバッチを持っているという強者もいました。
最後の挨拶では、「また次回、みんなで自然を守る活動に参加してほしい」との呼びかけがあり、子どもたちが「また来たい!」と手を振り合う和やかなシーンで幕を閉じました。
世界に広がるビオトープ事例

今回のように、ビオトープを活用して地域や子ども向けのイベントを行う例は世界中でも見られます。
今回のようなビオトープや湿地などにおける自然環境の教育活用や環境保全活動は、日本だけでなく世界各地でも行われています。ここでは海外のいくつかの事例を紹介します。
イギリス:森林学校(Forest School) – 英国では森の中で子ども達を育むフォレストスクールという教育プログラムが普及しています。森林学校は子ども主体の学びの場で、定期的な野外活動を通じて情緒や自信を育む教育手法です。
forestschoolassociation.org
アメリカ:カンザス湿地教育センター(Kansas Wetlands Education Center) – 米国中部カンザス州のチェイニーボトムズ(Cheyenne Bottoms)に位置するカンザス湿地教育センターでは、年間700件以上もの環境教育プログラムが実施されています(季節ごとの子ども向け教室やガイドツアーを含む)
https://wetlandscenter.fhsu.edu
このセンターは広大な内陸湿地を見渡すロケーションにあり、来館者は最新の展示やライブ水生生物の水槽を通じて湿地の生態を学ぶことができます。スタッフによる解説プログラムでは、実物の動植物(例えばヘビやカエル、植物標本など)を使って湿地の生態系を紹介し、参加者の興味を引いています。
今回実施されたビオトープ自然観察会は、地元の皆様が身近な場所で自然に触れながら学んで楽しめる貴重な機会となりました。
子どもたちの中には、自分たちの暮らす町にこれほど多様な生き物がいることに驚いた様子の子もいて「また生き物を探しに来たい!」という声が上がったのは嬉しいかぎりです。
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参加者一人ひとりが生物多様性や環境保全の役割について肌で感じられたことで、自然をいっそう身近に捉えるきっかけになったのではないでしょうか。
こうした小さな取り組みの積み重ねが、地域全体の環境意識を高め、豊かな里山や湿地環境などを次世代に受け継ぐ原動力となるはずです。
剪定屋空としても、今後も大和ハウス工業三重工場様のビオトープの観察会などに積極的に携わり、人と自然が共生できる環境づくりを進めていきます。
ビオトープは多様な生き物にとっての“小さな楽園”であると同時に、訪れる人に学びや癒しを与える場所でもあります。
その価値をより高めるために、定期的な現地調査や外来種の駆除、さらには環境学習イベントの開催などを継続的に行い、多くの方と連携しながら地域の未来を豊かにしていきたいと考えています。
今回の観察会は、大和ハウス工業三重工場様をはじめ、NPOの方々との連携で実施されています。こうしたネットワークが築かれていることは、ビオトープを軸とした環境教育の輪をさらに広げていく大きな力になります。
次回は5月ごろにに予定されている水辺の生き物調査会を通じ、季節の移ろいとともに見られる新たな発見をお届けしたいと考えています。
今回ご都合が合わなかった方も、ぜひ次の機会にご参加ください。
地域の自然は、地域みんなの宝物。これからも剪定屋空は皆様と協力しながら、楽しみながら学べる環境活動を続けてまいります。