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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

三重県鈴鹿市にて淡竹竹(ハチクタケ)の竹林整備

三重県鈴鹿市にてハチク竹の竹林整備を行わせていただきました。


三重県 竹林整備

お隣様と敷地境界付近から出ているハチク竹を約6メートル30センチの距離を保ち、越境していた竹を伐採しました。これによって、隣の土地への竹の侵入を防ぎ今後の管理もしやすいように伐採した範囲に溜まっていた枯れ竹落ち葉等も清掃しました。



鈴鹿市 竹林整備


鈴鹿市 竹林整備

伐採した竹や枯れ枝は、軽トラックとダンプカーで現場から搬出しました。今回はハチク竹なのでモウソウチクに比べるとかなり重量も軽く大きさも比較的小さかったですが、この範囲内の竹だけでも軽トラック2車、2tダンプ9車ほど搬出して整備できました。


三重県 竹林整備

これにより、現場の美観を保ちつつ林床環境の整備が行えます。竹林内の落ち葉を丁寧に掻き集めて、地面を整備しました。これで林床の植物が育ちやすくなり、翌年でた筍も採取しやすくなり林床の植物が育つ事により竹の地下茎の張りも抑えられる事ができます。落ち葉や枯れ竹が林床に体積しているとあらたに生える竹が密生して生える習性があるので竹林整備と並行して落ち葉かきなども行うと管理がしやすい竹林になります。


三重県 竹林整備

伐採後の竹の切り株が歩行や作業の邪魔にならないように、地面になるべく近いところで深く切断しました。これにより、作業者や訪問者の安全を確保しました。 竹を1m切りする方法などもありますが枯れ竹に水がたまりボウフラなどが湧き大量の蚊が発生する事もあり、今回は根本から伐採させていただきました。


また根本から伐採すると比較的歩きやすくなるので、有用竹林としての可能性も考慮し地域の方々が食べるためにハチク竹のたけのこを採取できるよう、竹林の管理と整備を行いました。


ハチク竹の特徴


学名と分類:ハチク(淡竹、学名:Phyllostachys nigra var. henonis)は、イネ科タケ亜科に属する多年生植物です。

生態と分布:日本の本州、四国、九州に分布し、中国から導入されました。

形態的特徴:稈の高さは10~15メートル、直径は5~10センチで、色は緑から淡緑色です。

枝の特徴:第1節間は中空でなく、第2節間から中空になるのが特徴です。

葉:細長く、長さは10~20センチ、幅は1~2センチです。


ハチク竹の利用方法


食用:たけのこは初夏に収穫され、柔らかくて甘みがあります。

材用:稈は強度があり、建築材料や工芸品に利用されます。



ハチク竹の識別方法


ハチク竹の識別方法


マダケとの違い:ハチクの枝の第1節間は中空でないのに対し、マダケは中空です。色もハチクは淡緑色、マダケは濃緑色です。

モウソウチクとの違い:モウソウチクは直径が15~20センチと太く、節が盛り上がった「くびれ」があります。



定期的な竹林管理の必要性 竹林管理が一度の整備では不十分な理由


定期的な竹林管理の必要性

旺盛な再生力: 竹は地下茎によって広範囲に広がり、新しい稈を次々と生やします。伐採後も短期間で再生するため、一度の整備だけでは再び密集した竹林になり、生物多様性や景観に影響を及ぼします。



環境への影響: 放置された竹林は、光を遮断し、他の植物の生育を妨げます。これにより、植物種の多様性が低下し、生態系バランスが崩れる可能性があります。


定期的な管理の効果


竹の密度コントロール: 定期的な間伐や選択的刈払により、竹の密度を適切に保ち、健全な竹林を維持します。これにより、林床まで光が届き、他の植物の成長を促進します。



生物多様性の維持: 継続的な管理で、多様な植物や動物が生息できる環境を作り出し、生物多様性の向上に寄与します。


資源の持続的利用: たけのこや竹材の安定的な供給が可能となり、地域資源としての竹林の価値を高めます。


害虫や病気の予防: 定期的な点検と管理により、病害虫の発生を早期に発見・対処でき、竹林の健全性を維持します。



定期的な管理の取り組み内容


スケジュールの策定: 季節に応じた作業計画を立て、効率的かつ効果的な管理を行います。例えば、たけのこ採取期の前後に間伐や下草刈りを実施したり、歩行ルートの策定、地下茎の抜根など様々な手入れを実施します。


モニタリングの実施: 竹林の成長状況や生態系の変化を定期的に観察・記録し、管理計画の見直しや改善に活かします。


教育・啓発活動: 竹林の重要性や管理方法について、地域の方々への情報発信やワークショップを開催して竹林を知ってもらう事も大事だと考えています。 竹林は場所や生態は変えられないが人間は変わる事ができるので長い目で竹林と向き合う必要性があります。



持続的に竹林整備を取り組むことのの意義


生物多様性の保全: 定期的な竹林管理により、長期的に多様な植物や生物の生息環境を維持し、生態系の健全性を保ちます。


地域社会への貢献: 継続的な活動を通じて、地域住民との交流を深め、共同体意識を醸成します。また、竹林から得られる資源を地域で共有し、経済的な活性化にも寄与します。


環境教育の推進: 継続的な管理活動を通じて、自然環境の重要性や竹林の役割について理解を深め、次世代への環境教育にも繋げます。


安全・美観の向上: 定期的な整備により、竹林の安全性と美観を維持・向上させ、地域の景観価値を高めます。


長年放置された竹林を一時的な手入れだけで済ませてしまうと、数年後や数十年後に再び同じ手入れが必要になり、根本的な解決には至りません。このまま世代を超えて放置されると、竹林がどこにあり何が存在していたかも分からなくなり、いわゆる「負の遺産」となってしまう可能性もあります。


しかし、今のうちから少しずつ手を加えていくことで、将来的には有用な竹林として活用できるようになる場所も多く存在します。竹林の美しい維持管理にご興味のある方は、ぜひお気軽に剪定屋空までご相談ください。



お問い合わせ


剪定屋空


住所:三重県三重郡菰野町杉谷2304-1

電話番号:0120-284-163

メール:infosenteiyasora.com 「★記号を@記号に置き換えて下さい」

ウェブサイト:https://www.senteiyasora.com

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