俯いた濃いピンク色。緋色(ひいろ)の桜。八重寒緋
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 2023年4月8日
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ひとつの枝から八重咲の花びらが重なり華やかなブーケのような咲き方をする寒緋桜(かんひさくら)八重咲き品種です。

花はうつむいた下向きですが、緋色と表現される濃いピンク色は鮮やかでゴージャスな雰囲気。画像は園芸種の庭植え用に流通しているものですが、寒緋桜は原産国を台湾とし、中国南部や日本では鹿児島、特に沖縄の桜としても有名な品種。
バラ科サクラ属、開花期は1月~3月と早咲きで、まだ寒い時期ということもあるのか沖縄の観光名所では桜の樹の下にゴザをひいてお弁当を…というよりも、桜並木を歩いたり、山を彩る桜を眺めて車でドライブ、イベントやお祭りを楽しむ、という感覚が主流なのだそう。
樹高5m~10mくらいになる高い木も多いので、ぶら下がるように咲く花を下からのぞき込むように鑑賞、撮影するのも良さそうですね。
そもそもはヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれていましたが、本土のヒガンザクラ(彼岸桜)と混同しやすいので、カンヒザクラ(寒緋桜)と呼び区別されるようになりました。
ソメイヨシノと違い、ハラハラと1枚ずつ花びらが散ることはなく、ガクがついたまま丸ごと落ちるのが特徴。花後はサクランボもでき鑑賞用にも好まれ、関東以西なら冬越しもできるので沖縄以外でも庭木として植えている方も多いようです。
花言葉は「あでやかな美人」。少しうつむきがちで控えめながら、遠くからでも目を惹く艶やかな濃いピンク色、華やかな花姿からイメージされた言葉でしょう
。
ソメイヨシノとはまた違う魅力、早咲系の桜を庭木にして、まだ寒い時期からひと足先にお花見を。なんていうのもなかなか魅力的なのではないでしょうか。