年末年始が近づくと、店頭に並ぶ艶のあるグリーンの葉に赤い実のついた樹木。
画像はお正月飾りに欠かせない「千両(せんりょう)」です。他にも赤い実をつける「万両(まんりょう)」や「南天(なんてん)」もよく見かけますよね。
お正月のしめ飾りや門松、生け花やアレンジ、料理の飾りにも使われる赤い実は、縁起の良い植物として好まれます。
縁起木の所以は、常緑で冬でも瑞々しいグリーンの葉を茂らせ、花の少ない寒い季節に鮮やかな赤色の実をつける姿は、<「富」や「生命力」をイメージさせる>というのが理由のようで、成功や富、厄除けや魔除けのシンボルになっています。
千両:センリョウ科センリョウ属、原産地は日本、台湾、中国、マレーシアなど。別名には草珊瑚(くささんご)。山吹色の実をつけるキミノセンリョウという種類もあります。
千両と万両はよく似た植物ですが、万両はサクラソウ科、ヤブコウジ属なので別の分類。また葉の上に実がつくのが千両、葉の下側にたわわに実るようにつくのが万両、という違いがあります。
実の多い順に「万両」「千両」‥・さらに「百両(カラタチバナ)」「十両(ヤブコウジ)」「一両(アリドオシ)」という植物も。
実付きの姿からは万両のほうがゴージャスな雰囲気ではありますが、切花として扱いやすいのか生花店などには千両の流通が多いようですね。
花言葉も「利益」「富」「恵まれた才能」といった金運や能力向上につながるポジティブな意味。
何か目標のある方も、継続して充実した過ごし方をしたい方も、今年の幸せと運気アップを願って、赤い実の植物を飾ってみてはいかがでしょう。