背高泡立草(セイタカアワダチソウ/セイタカアキノキリンソウ):キク科アキノキリンソウ属、北アメリカ原産の外来種で、「侵入生物データベース」だの「要注意外来生物リスト」(環境省)、「日本の侵略的外来種ワースト100」などに名を連ねる、悪名高き?雑草、悲しいかな厄介者、嫌われ者感のある植物です。

名前の通り放っておけば3mにもなる背の高さ、地下茎からアレロパシー物質という他の植物の発芽や成長を妨げる物質を出し、周囲の植物を抑えどんどん繁殖していくという強者。
空き地や公園にも群生している姿をよく見かけますね。
エキスを抽出してお風呂に入れると「泡立ち入浴剤になる」という記事を見かけ、アワダチソウの名前はそこから来ているのかと思っていましたが、「花の綿毛がお酒を醸造するときの泡立ちに似ているから」という説が有力のようです。
最近この植物から「アロマオイルを抽出」というニュースを見つけ興味津々。
島根県三瓶の耕作放棄地に育ったセイタカアワダチソウの花を摘み、蒸留法でアロマオイルを抽出。できあがったオイルは黄金色で美しく甘さと柑橘系の香り。さらに翌年には甘さが増していくのだとか。
調べてみるとヨーロッパでも抗炎症、皮膚の収れん作用効果のあるアロマとして、また日本のメーカーさんが国産の精油やお香なども商品化されているようで、自然療法として愛用者もいらっしゃるよう。香りについては「薬草系」「苦さのある香り」と表現されているものあるので、鮮度や製作法により差はあるのかもしれません。
厄介者扱いの植物から癒しのアロマ。セイタカアワダチソウのイメージも変わってくるかもしれませんね。