夏の暑さにも負けず美しい色彩の花を咲かせてくれたパープルのサルビア。
真っ赤なサルビアも目を惹きますが、鮮やかな深い紫色の花もまた魅力的です。
植物分類はシソ科サルビア属(アキギリ属)の非耐寒性多年草、原産地は南米など。
本来は多年草ですが、日本の厳しい冬を乗り越えるほど寒さに強くはないため、一年草として扱われることが多いようです。
サルビアの種類は900種以上に及ぶほど多彩で、鑑賞植物、ハーブとしての薬用植物として多種多様な活用もされ愛されている植物です。
ところで以前から気になっていたのが、「サルビア」と「セージ」という2つの名称。こちらのパープルのサルビアも赤いサルビアも、バイオレットセージやチェリーセージと呼ばれることも多くサルビアとセージが混在している植物名が多いのです。
混乱しやすい名称で気にかかっていた方も多いのではないでしょうか?
今回調べてみたところ、結論は「サルビア=セージ」。どうやら…同じ植物のようでした。
サルビアはラテン語の「salvas(サルバス)」を由来とした名前で、「健康でよい状態」を意味しているそうで、セージの方は、イギリスに渡ってから「sage(セージ)」と呼ばれ、英語圏ではセージの呼び名が主流になっている様子。
日本ではどちらの名称も流通していますが、花のつくタイプはサルビア、コモンセージやホワイトセージなど葉っぱメインのハーブ系はセージ、と分けられている印象が強いですね。