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女流作家あやかりネーミング?秋を告げる紫色の小さな実 ムラサキシキブの実

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

小さな紫色の実をつける秋を彩る植物「紫式部(ムラサキシキブ)。6月頃に咲く花はあまり目立ちませんが、9月~11月頃につく実の可愛らしさ美しさに人気がある樹木です。


ムラサキシキブ 実


画像は9月末頃のものですが、まだグリーンの固い実から白黄色、そして薄っすらと紫色の実も混在。この時期の実色のグラデーションも素敵ですね。


紫式部(ムラサキシキブ):シソ科ムラサキシキブ属、原産地は日本。学名のCallicarpa japonica(カリカルパ・ヤポニカ)は「日本に産する美しい果実」の意味。また英名でもJapanese beautyberry(ジャパニーズ ビューティベリー)と美しい日本植物への称賛が表現された名前がつけられています。


紫式部という品種名は、言わずと知れた平安時代のベストセラー「源氏物語」の作者の名前。実色の紫から名づけられたことは想像できますが、本来は「むらさきしきみ」と呼ばれていたものが江戸時代に入って変化した名前なのだそうです。


しきみが訛って式部になったのか、もしくは商売に才のあった人があえて有名人の名前に変えたのか。。。どちらも諸説あるようですが、個人的には「名の知れた女流作家の人気にあやかった説」が優勢な気もするのですが。みなさんはどう思いますか?


園芸店では、白い実をつける「シロシキブ」や、同じ仲間の枝が垂れ気味に育ち固まるようにつく「コシキブ」もムラサキシキブとして販売されていることも。


ムラサキシキブは暑さ寒さに強く、育てやすいので庭木としても比較的手がかかりませんが、成長が早く放っておくと2~3mにもなってしまうので、秋に美しい紫色の実を観賞後、冬期に伸びすぎた枝をカットする剪定がおすすめです。

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