道端の茂みの木に巻き付いて咲いていた薄ピンク色の花。見かけたのは午前中だったので「朝顔?」と思って撮影したのですが、よくよく比較してみると昼顔のようですね。
朝顔(アサガオ)は夏の代表花でもあり、暑中見舞いや絵葉書、団扇、浴衣の柄としても定番。植物としても小学校の授業で種から育てた!という想い出がある方も多いかもしれません。
朝顔、昼顔、よく似ているので比較してみました。
朝顔(アサガオ)ヒルガオ科サツマイモ属、原産は熱帯アジア、ヒマラヤ。一年草のつる性植物。色は青、紫、水色、ピンク、白など。葉は大きくM字型。結実後に黒い種を残す。
日本には奈良時代末期に渡来。
開花サイクルは早朝に咲き午前中のうちにしぼむ。(西洋朝顔種は午後にも開花)
昼顔(ヒルガオ)ヒルガオ科ヒルガオ属、原産はヨーロッパ、温帯アジア、日本、韓国。多年草のつる性植物、色は薄ピンク色。結実なし、葉はスペード型、細長い三角形で小さめ。地下茎で増殖。
日本に古くから自生、万葉集に記載あり。
開花サイクルは午前中に咲き夕方しぼむ。
朝顔が観賞用の人気園芸種と扱われているのに比べると、その逞しさと旺盛な生命力の昼顔は「厄介な植物」「雑草」扱いされている感は否めません。
何となく低く扱われている昼顔ですが、万葉集の中では「容花、貌花(カオバナ)=顔立ちの整った美しい花、人の面影が見えるような花」と詠まれたのは昼顔、という説が有力なのだとか。
円形に開いた花に想う人の面影が映る花、そんな風に見ると昼顔も情緒あるイメージに変わってきませんか?