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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

木地師と造園 ありがたみの連鎖と継承

私達は造園を通して日々樹木に触れさせていただき木に生かされる仕事です。


剪定や伐採した樹木は、全てリサイクルセンターに持ち込み、その後チップや堆肥などに生まれ変わります。リサイクルセンターに持ち込み処分してもらう事は、大変ありがたく効率も良いのですが、樹木を伐採して出た幹や枝などを私達ができる事で、何か樹木を活用できる事がないかと模索していた所、木地師の事を知りました。

木地師の事を知りインターネットで調べてみると、日本木地師学会という会があるのを知り早速電話で問い合わせた所、木地師学会の会長である楯 英雄さんに色々とお話をお伺いできました。

木地師の歴史

盾さんは木地師についての本なども執筆しており、歴史の片隅で忘れられてきた木地師の歴史などをずっと研究されているそうです。

木地屋は木地師、ろくろ師とも言われ、ろくろを使いお椀やお盆などの木地を作り、日本中の山を渡り歩き山と共に生活をしていました。

三重県では伊勢・熊野地方に木地師が多くいたとされ三重県の木地屋の特徴は杓子や粥碗、割合形の大物などを作っていたとされ、木地師のルーツは滋賀県から始まり良質な材を求めて全国各地に山渡らいをしていたそうです。

木地師のふるさとが総本山が滋賀県東近江市にあります。そこから鈴鹿山系、布引山系、台高山系に沿って次第に南下し、三重県の鈴鹿、多気、度会に木地師達は渡っていきました。

木地師で多角経営を行う方も多かったそうで農業、養蜂なども組み合わせて山をうまく活用しながら山と共に生きていました。

楯さんにどなたか三重県で木地師などの勉強をされている方や手引きろくろで、器など作っている方はいないかお聞きした所、なんと菰野町に住んでいる木地師の方がいるという事で住所などをお聞きして連絡してみると見学OKですとの事でお伺いさせていただきました。


木地師 高橋力男さん



三重県の森の名手・名人

三重県の森の名手・名人

三重県の森の名手・名人として表彰された経験なども木地師の高橋力男さんにお会いして、美しい器類や手引きろくろを見させていただきました。丁寧に私たちの話を聞いていただき色々と教えていただきました。




次回は漆の塗り方を教えていただけるという事なので、木工旋盤を使用して器を作ってみました。 


山に価値を見い出し、山のありがたみを感じながら生きていくには、こういった日本の古き良き文化や歴史ヒントになるような気がします。



木地師 造園  三重県

ありがたみの連鎖と継承を日本の山に


三重県 ウッドターニング





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