日本の風景の一部ともいえる柿の木、秋をイメージさせてくれる樹木といえば柿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ことわざや俳句の季語、さまざまなジャンルにも登場するカキですが、健康効果の高さを謡って「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉も。
柿が熟れるには十分な日差しとよい天候が必要、そんな気候の良い時期は体調の良い人も多い、という意味と、柿自体に栄養や健康効果がたっぷりあること、両方を意味しているようです。
実際、甘柿のビタミンは100gあたり70mgと果物の中ではトップクラス!
1つで1日のビタミンC摂取基準量を満たすことができます。ビタミンCは免疫力アップ、美肌効果があり、他にもアンチエイジング効果のあるカロテノイド、タンニンによる二日酔い防止など健康にも美容、生活習慣にもよいとされる効果の詰まった果実です。
さらにポリフェノール豊富な柿の葉はお茶に。そのポリフェノールの抗菌性を活かして柿の葉寿司にも利用されています。
植物分類としては、カキノキ科カキノキ属、日本や中国、韓国など東南アジアの一部が原産国です。
基本的には暑さ寒さにも強く、さほど手間なく丈夫に育つので庭木としても好まれますが、放っておくと枝が伸び大きくなりすぎるので、1月~2月の落葉期に剪定し、枝を整理することでよい形の木に育ちます。
また摘果や刷毛で受粉を促すことで立派な果実が期待できますが、秋に色づく葉の紅葉も美しいので鑑賞樹木としてもおすすめの木です。