雨の季節にも庭を彩ってくれる美しい紫陽花(アジサイ)。母の日のギフトや贈り物にも人気のある花で色もスタイルも様々、毎年登場する新品種を楽しみにしているガーデナーさんも多いようです。地植えにしても手がかからないこと、何年も長く楽しめる性質からも庭木や公園など公共施設の植栽にもよく使われていますね。
そんな紫陽花ですが、かつては「縁起の悪い花」とされていました。紫陽花が人気花となったのは30年ほど前だそうで以前は花(額ガク)が4枚なので「死」につながる、色が変わる性質から「変節(自分の信念を時流などにこびて変えること)」とイメージされることがありよい印象がなかったようです。
また今や全国の観光名所ともなっているアジサイ寺も多いですが、寺院に咲く花=死者の花というイメージを持つ方もいるのかもしれません。
風水では水の気を吸う=恋愛運を吸い取る、という扱いもあり、未婚女性の家に置くのは避ける流派もあるようです。が、反面、既婚者の家では「悪い気を吸い取る」というチカラに転じ「商売繁盛」や「金運を高める」、「ストレスや悩みを取り去る」とされているとか。玄関先に置くのも運気アップにいいそうですよ。
よい意味悪い意味それぞれ解釈はありますが、紫陽花の花は存在感があり魅力的。定期的に剪定し愛でてあげることで植物にも周りにも良い気を巡らせてあげたいですね。
紫陽花(アジサイ):アジサイ科 / アジサイ属(ハイドランジア属) ガクアジサイが日本から世界に広がり、改良を重ね西洋アジサイとして日本にも。6月~9月に開花する梅雨時期の彩り花、風情ある植物です。