里山には土地利用に適さない貧栄養な湿地)や,粘性土を転圧したために滞水し湿地状態となった残土の埋め立て地が点在し溜池の源頭部には, 湧水がしみ出す湿地などが混在していることが多いようです。
このような環境の湿地では植生遷移の進行が遅く湿地性の野生草花が混生していることがあり入念に観察しながら湿地の下草刈りを行う事が大事です。
植生遷移の進行を抑えるための刈払いは, 夏と秋~晩秋に実施するのが望ましく手刈り,または, 肩掛けの刈払い機を使用する。生物の生息域としての湿地を形成するにはある程度植生を残し必要もあります。
刈り払った草はなるべく全て取り除く事も大事です。
夏場の草刈りについて
草刈りは、このビオトープを維持する上で非常に重要な作業である。草刈りは手刈りか刈払機で行います。できるだけ頻繁に、晩秋まで刈ることをお勧めします。ただし、初雪の後は草木が枯れてしまい、冬に向けて休眠してしまうので、刈らないようにしてください。
この棚田ビオトープは、1年のうちで切るべき時期が異なる植生がたくさんあるので、こうした季節の違いに目を向けて、植物の種類ごとに切るべき時期を把握することが大切です。
刈払機で草刈り
棚田のビオトープは多様な生息地なので、植生を刈って維持することが必要です。夏から秋にかけて、できれば手刈りや肩掛けの刈払機で刈ってください。
植物を残す
その土地に自生する植物を残す
環境を脅かさない植物を残す。
他の植物に害を与えない植物を残す。
動物に害を与えない植物を残す。
人間に害を与えない植物を残す
ビオトープの多様性を維持するために、植生をある程度刈る。
草刈りは夏と秋から晩秋にかけて行います。草刈りは、手作業または刈払機で行います。
草刈りでは、野生動物の生息地となる湿地帯を作るために、植生をある程度残す必要があります。
結論として、棚田ビオトープの維持管理は、生物多様性の保全のために重要な役割を担っている。そのためには、鎌や刈払機で一部の植生を刈り取ることも多様性を維持する上で有効である。