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植物本?あの有名絵本作家の学術書?壮大な空想世界 レオ・レオーニ 平行植物

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

絵具で描かれた青や黄色のまるが動き出すストーリー「あおくんときいろちゃん」、小さな黒いさかなのお話「スイミー」…子どもの頃に、またお子さんの絵本として記憶にある方も多いのではないでしょうか。作者はレオ・レオーニ。アメリカで活躍した芸術家で絵画やグラフィックアート、デザイン、アートディレクターとしてもその創造力は発揮され国際的に活躍しました。


植物本?あの有名絵本作家の学術書?壮大な空想世界 レオ・レオーニ 平行植物


「レオ・レオーニの植物本?」と不思議な気持ちで手に取られそうな「平行植物」は、30年以上前に書かれた書籍ですが新装版も出版され長く読み継がれてきた作品。


登場する植物は、ツキノヒカリバナ、フエフキトッキ、マネモネ……?? 一見、学術本かと思われるような体系だった構成、文体と表現、丁寧に書かれた植物の起源と形態…?いやいやこれは「想像上の《平行世界》に棲む奇妙で優美な植物たちの話」。


レオ・レオーニの創造力が生み出す学術論文めいた叙述と、詩情豊かなスケッチで描き出された壮大な空想植物の記述なのです。


不思議な表紙の植物画と緻密な各空想植物のイラストに惹かれて手に取ったものの、細かい文字でぎっしり書かれた文、296ページもの分量、正直なかなかの難解さがあり読み手を選ぶ本かもしれません。

レビュー上にも「最後まで本当にある植物だと思っていた」「リアルな創造力に圧倒」という感想も見られ「変わった本」「不思議な本」であることは間違いなさそう。


世界中のどこかに平行植物が存在するのでは?そんな気持ちになる絵本とはまた違うレオ・レオーニの世界。興味のある方はぜひ。


平行植物 新装版 単行本 – レオ・レオーニ著



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