どこからか飛んできていた3つのプロペラのようなユニークな形の植物、カラカラに乾燥した椿の実の殻です。椿は花も美しいですが実とタネは椿油に、そしてこの殻もクラフト材として人気。
リースや雑貨をつくる材料として流通がありオンラインショップなどでも売られていますね。画像の殻は冬の寒気や雨風にさらされて劣化していますが、クラフト用に収集する人は地面に落ちる前に収穫しキレイな状態で乾燥させるのだとか。
木の実や葉っぱ、松笠やメタセコイアなどなどナチュラルでユニークな形の植物アイテムってたくさんあっておもしろいですね。
椿(ツバキ):ツバキ科ツバキ属、日本、台湾、中国原産、庭木にも多い日本的な雰囲気をもつ樹木です。
また花の後にまん丸の瑞々しい実をつけ中にオイルをたっぷり含んだタネを抱え、熟した実を収穫しタネを取り出し抽出してできあがるのが椿油。日本では昔から黒髪に艶をもたせ頭皮の状態もよくする美容油として好まれました。長崎五島や伊豆大島は椿油の産地として有名です。
現在もヘアオイルやシャンプーなどに配合されていますが、市販品原料には「椿油」と「カメリア種子油」という大きく2種類の表示があります。調べてみると「椿油:ツバキ科ツバキ属ヤブツバキの種を原料とするもの」「カメリア種子油:ヤブツバキ以外のツバキ属植物の種子を原料とするもの」という規定があり、ヤブツバキは皮脂成分に近いオレイン酸が80%以上含まれていますが、カメリア種子油の方はその2/3にも満たないという結果もあるようです。
こだわりのある方は購入前に原材料名をチェックしてみるといいかもしれません。