6月、雨の季節に似合う花といえばアジサイ。近年では母の日の贈り物にも人気で5月頃から店頭に可憐な花が並びます。

紫陽花(アジサイ):アジサイ科アジサイ属、古くからある日本の植物ですが、西洋で品種改良され逆輸入された西洋アジサイも多く流通しています。毎年新品種が登場する人気花ですが、今年目を惹いたのは家族が買ってきた画像の可愛らしい紫陽花。品種名の記載はなかったのですが検索してみた限りでは「ひな祭りルナ」という品種ではないかと思われます。
テマリ型の可愛らしいスタイル、内側は淡く縁取りは濃い色の花びらが重なり、控えめなようでいて可憐な華やかさ。まだ流通は多くないそうですが人気ランキング上位に入ってきそうな魅力種ですね。
アジサイは「手毬花」「七変化」など呼び名も多くありますが、かの植物学者シーボルトはアジサイの学名Hydrangea otaksa Siebold et Zuccariniに日本の妻お滝さん(Otaksa)の名を潜ませた?という逸話もあります。さらにこのことに今季NHKの朝ドラ「らんまん」の主人公でもある牧野富太郎が苦言を呈した、という追い逸話も。
真偽のほどはわかりませんが、どちらにせよ当時から紫陽花には人の気持ちを惹きつける魅力があったのでしょう。
花が終わっても散らずに残りアンティークな風合いの秋色アジサイに変わっていきますが、花後は花元の来年の新芽をのこしつつ剪定することで、翌年も花を楽しめます。成長力が高い植物なので鉢植えを地植えにして育てるのもおすすめですが、切り戻しにちょっとコツが必要ですので、樹高を調節したい場合などは専門家にご相談を。
次々と登場する新品種、様々な品種からお庭に似合う花を探してみてはいかがでしょう。