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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

濃ピンク色の花に覆われた美しい樹「トキワマンサク」

毎年桜も終りに近づく頃、桜とはまた違った全体が鮮やかな濃ピンク色に染まる美しい樹木が目に留まります。


濃ピンク色の花に覆われた美しい樹「トキワマンサク」

近くの通り沿いにある立派な構えのお宅の門の脇にある、なかなか背の高い樹なのですが、遠くからでも青空に映えるピンクの樹は目を惹きます。



何の樹だろうと、ずっと気になっていたので今回画像から調べてみたところ、おそらく「トキワマンサク」、さらに特徴的なピンク色の花からして紅花常磐万作(ベニバナトキワマンサク)のようです。


マンサク科トキワマンサク属、中国南東部・インド北東部・日本原産、高さ4-5mほどになり、しなやかな枝ぶり、小さな細いリボンのような濃ピンクの4枚花弁が枝先に集まって咲くちょっと変わった花姿。ベニバナトキワマンサクはトキワマンサクの変種で園芸品種。常緑で落葉しないので常盤、早春に黄色の花を咲かせる万作(マンサク)とは別の分類になるそうです。


白花の種シロバナトキワマンサクの方は、国内では伊勢神宮宮域林(神宮林)の他熊本、静岡の3か所のみに自生群生地が発見されているだけの、絶滅危惧類に分類される希少な樹なのだとか。


ピンク色のベニバナトキワマンサクは園芸種ですが、背丈を抑えて剪定することで生垣や低木の庭木としても重宝され、比較的病気にも強いので鑑賞用として人気のある樹です。


桜とはまた違う鮮やかさ、強さももったピンクカラーの花、また来年の開花も楽しみにしたいと思います。

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