まるでイラストのようなこちらは、小菊です。油絵のようですよね。小菊という名前のお花はなく、菊の1つで、小さな大きさのものを小菊と一般的に呼びます。
気品のある様子が君子のようだといわれ、四君子とされました。四君子とは、君子のように美しい植物のことで、菊以外には、ラン、竹、梅があります。確かに、どれも凛としていますよね。
皇室の紋としても有名な菊。菊のご紋と呼ばれ、皆さん一度は見たことがあるかと思います。実はこの菊の紋には複数の種類があることをご存じでしたか?花弁の枚数が複数あり、10枚花弁のものを「十菊」「十葉菊」と呼び、12枚なら「十二菊」「十二葉菊」と言います。さらに、よく見ると、菊が表を向いているか裏を向いているかも違いがあるのですよ。
では、現在の皇室の菊花紋は何かというと・・・「十六葉八重表菊」です。是非機会があれば、菊花紋だけでなく、よく紋の枚数や裏表などを見てみませんか。