ストックは植物の中でも背が高くなり20~80㎝くらいに育つこともあります。花茎もキレイに伸びて、そこに花がつく様子はとても豪華で優雅に、そして品のある佇まいを見せてくれるでしょう。その姿はまるで宝塚を思わせる植物にも見えなくはないかもしれません。筆者の私見ですが……(笑)。
「え?褒めすぎ?」いえいえ。ストックのうすピンク色の花でしたらまるで宝塚の女役のように美しく孤高に思えるのではないでしょうか。
ストックの茎って太くてしっかりしています。しかも真っ直ぐピンとしている姿がスキーのストックにも似ていますよね。それで名前が「ストック」になったと言われています。ただ葉や花は繊細で折れやすくなるので、気をつけてくださいね。
ストックは昔から薬草として栽培されており、古代のギリシャから歴史を積み重ねてきた花になります。日本に入ってきたのは江戸時代の初期頃ですが、香りはとても強く香水の原料となる「オイゲノール」といわれる成分が含まれているために良い香りがするのです。
ここから少し豆知識を。
ストックの種はひとつの「さや」に約50粒ほど出来ます。「来年用にとっておこう!」と頑張って小さな種を取り翌年に種まきをします。でも同じ1つの株からとれた種でも、その50粒は同じ花が咲くとは限らないのです!!
一重咲きが45%くらいで八重咲きが55%くらいになります。ただ市場では八重咲きの方が単価も良いので一重咲きは省かれてしまうのですよね。生産者の人は一重咲きの苗はあまり栽培しないので、自宅で採取した一重咲きを育てるのもいいかと思われます。でも豪華なのは八重咲ですけども。
色鮮やかなストックの種をとり一重咲きを育ててまた翌年につながる種をとり、自分だけの花を紡いでいってみませんか。