ピンクと白の絞り咲きの花、かすり状の斑入り葉も独特の魅力、シュウメイギク 初音。
シュウメイギクは暑い夏が過ぎ、ようやく少し涼しさを感じる頃に秋の風情を感じさせてくれる花。
その楚々とした上品な雰囲気が人気です。一度植えると毎年秋には花を咲かせてくれる多年草で、繊細そうな雰囲気とは逆に寒さにも強い性質。木漏れ日程度の半日陰でも育つので、少し暗い建物の北側や東側にも適しています。
日本へ渡来したのはかなり古い時代といわれ、京都の貴船地方に原種が野生化したものが見られるそうです。これがキブネギク(Anemone hupehensis)と呼ばれる、本来のシュウメイギクですが、現在はいくつかの種や交配種も含めて総称的に「シュウメイギク」という名称で流通しています。
可憐な花びらのような部分は愕(ガク)片で花弁自体は退化してしまっています。
シュウメイギクの花言葉は「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」など。ちょっと寂し気なネガティブさもある言葉が多いですが、シュウメイギクの醸し出す儚さや繊細さがそうイメージされるのでしょうか。
見た目とは違い性質的にはなかなか強い丈夫な植物ですし、年々大きく育っていき条件がよければ地下茎を伸ばして広がってしまうので、地植えの場合にはある程度間引きなどしてしっかり管理を。基本的には病気や害虫にも強いので、秋のガーデン、シェードガーデンを構築したい方にもおすすめですよ。
秋明菊(シュウメイギク):キンポウゲ科 / イチリンソウ属(アネモネ属) キクという名前ですが菊の仲間ではなくアネモネと同じキンポウゲ属です。