たくさんの秋桜(コスモス)が咲き風にそよぐ姿は、秋をイメージする風景のひとつ。
河川敷や花公園、道沿いなどにコスモス畑が整備されていたりする景色は、通行人の目を楽しませてくれます。
キク科コスモス属の一年草、原産国はメキシコで秋が最盛期ではありますが、品種によって開花時期もさまざまで、6月くらいに開花する品種や1月にも花を咲かせるウインターコスモスなど幅広いようです。
秋桜(こすもす)は和名で、学名Cosmos bipinnatus、英名がCosmos。
18世紀後半にメキシコで見つかった新種の植物をスペインのマドリッド王室植物園の園長だったホセ・カバリニス神父がkosmos(コスモス)と命名したのだとか。
Kosmosはギリシャ語で「宇宙」「秩序」「調和」などを意味するそうです。
現在一般的なコスモスといえば、オオハルシュンギクを指すようですが、日本に最初に伝わったのは白やピンク色系の花で幕末あるいは明治初期といわれています。
その後大正時代には暑さにも強い黄色・オレンジ系の「キバナコスモス」、続いて寒さに強い多年草で黒っぽい色や紫など濃い色彩系の「チョコレートコスモス」も来日。(実際にチョコレートのような香りがするそうで、気になります。)
品種の数も豊富な花ですが、色別の花言葉では白は「優美」「純潔」、赤色は「調和」「乙女の純真、黒は「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」、黄色やオレンジ系は「自然美」「野性的な美しさ」「幼い恋心」、ピンクは「純潔」。
花姿の可憐さと優美なコスモスのイメージに似合う言葉が並んでいます。