「笑いの木」「なまけの木」「くすぐりの木」…???不思議な名前が並ぶのは百日紅(サルスベリ/ひゃくじつこう)の別名です。土地によって呼び方も変わるようですが、お住まいの地域で呼ばれている名前はありますか?
つるつるした樹肌のためサルも滑ってのぼれないから「サルスベリ」。(動物園などで実証した結果、実はサルはしっかり登れる木のようですが)そして100日間咲き続けるかのような長い花期から「百日紅(ヒャクジツコウ)」という字も充てられました。
そして別名の意味ですが、一面にふんわり咲く花、サワサワと揺れる様子が笑っているように見えることから「笑いの木」、春の芽吹きは遅く秋に葉を落とすのは早いことから「なまけの木」、木肌をこすると枝葉がカサコソと小さく揺れる様子から「くすぐりの木」「こちょこちょの木」(主に鹿児島地方の呼び名のようです)、という由来があるようです。
今年は「雑草も枯れる」と言われるほどの猛暑でしたが、暑さに負けずあちこちでサルスベリは美しく咲き、真夏の太陽にも負けず笑っているような、小さく揺れて涼感を演出してくれているような、そんなホッとさせてくれる夏の花でした。
ようやく涼しさを感じる10月、11月に入ると秋にはグリーンから黄色、赤色に染まる紅葉と丸いかわいらしい実をつけた姿に変わります。夏とはまた違う雰囲気のサルスベリもぜひ鑑賞してみてくださいね。
百日紅(サルスベリ/ヒャクジツコウ):ミソハギ科 / サルスベリ属 原産地は中国南部
7月~10月の長い期間開花します。庭木としても人気の木で耐寒性も高い育てやすい樹木です。