繊細で可憐なピンク色の花、実はあの有名な多肉植物「金の成る木」の花です。
ぷっくりとした肉厚の葉がトレードマークの「金のなる木」、縁起の良い木、金運が上がる観葉植物として不動の人気植物ですが、ベンケイソウ科クラッスラ属オウァタ種、和名はフチベニベンケイ、「カネノナルキ」は「花月(かげつ)」、「華花月(はなかげつ)」などの俗名です。
原産地は南アフリカのケープ州南部からナタール州にかけた地域で、乾燥や低温の環境にも馴染む程強いので初心者にも育てやすい植物です。
私にはグリーン葉のイメージしかなかったので、こんな可憐な花が咲姿はちょっと意外でした。品種によって花の咲きにくいものもあるようですが、葉先が赤く色づく、全体が黄色く金色に輝くような種もあるので、好みの木を探すのも楽しいですね。
「花月」(カゲツ)という名称から思い出すのは劇場「グランド花月」、名前の由来は落語家の桂太郎が行った易で「花と咲くか、月と陰るか。すべてを賭けて」と出たことから花月を「一か八か一発勝負をかけてみる」という意味としてつけた名前だとか。
また「月は欠けてもまた満ちる。花は散ってもまた花を咲かす。浮世の浮き沈みに惑わされず、頑張り続ければ、必ず成功する」という意味の「欠くるとも月と輝き、栄えては桜の花と咲く」という言葉から摂られたという話も。諸説あるようですが、やはり縁起や成功に通じているようです。