菰野町にてお庭定期管理にお伺いさせていただきました。
ツワブキが良い感じで花を咲かせて寒い時期のお庭に彩りを与えてくれていました。
お庭に柚子があるお宅も多いかと思いますが、今回は2種類の柚子も合わせて軽めに手入れさせていただきました。
左の小さな物が花柚 右が本柚
花柚子は、花の香りが良いことから花柚子という名になったという柚子の一種で日本原産とされています。
本柚子に比べても低木でトゲが弱いのが特徴です。また、本柚子は植え付けてから実が付くのにとても年数がかかるのに対して、花柚子は幹が若いうちから早くに実をつけることから「一才柚子」とも呼ばれています。
本柚子より少々小ぶりで果実の大きさは直径約5cmほどです。 寒さに強いところは本柚子に同じで、他の柑橘類に比べても丈夫で育てやすい果樹です。
本柚子に比べ香りが弱いですが、果汁は本柚子より多いので、鍋などに最適です。
本柚子
本柚子はトゲが鋭く樹高も大きくなる種で中国原産です。「桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿18年」ということわざがある通り、種から育てると実が実るまでとても年数のかかる樹木です。
しかし最近では、すぐに実がつくように仕立てられた接ぎ木苗が出回っていて、育てやすくなっています。果実は花柚子よりも大きく直径約8cmほどで、皮の香気が高く、果汁は酸味が強いのが特徴です。また、花柚子より果汁が少ないので主に皮を香味料、マーマレードや菓子の材料に活用されています。
獅子柚子
果実は直径20センチ以上、重さは1キログラムくらいになる大きな柚子です。別名で「鬼柚」や「ジャガタラ柚」とも呼ばれています。
名前に「柚子」とついていますが、実は柚子の仲間ではなく、文旦(ぶんたん)の亜種です。大きさの割に軽いのですが、これは表皮と果肉の間にかなり厚く白い綿状のものが詰まっていて果肉が小さいからです。香りは柚子というよりは、グレープフルーツに近いようです。
果肉は酸味が強く、生食にはむきではありませんが、皮と分厚い綿状の白い部分には「ヘスペリジン」という、柑橘類に多く含まれているポリフェノールの一種がたくさん含まれており「ヘスペリジン」は、血流改善、新陳代謝の促進という健康効果があるので、ジャムやマーマレードなどにして摂取することが出来ます。
また、獅子や鬼が邪気を祓うからとか、実が大きいことから実入りが大きい、など縁起物として人気があり、切ったりしなければ長期間しなびることがないので、店頭などに飾る方も多いそうです。