日本人に馴染みのある花といえば、やはり「菊(キク)」。
天皇家の御紋として十六葉八重表菊形、皇族紋章は十四葉一重裏菊形、また神社の鳥居に菊の紋があることなど、高貴な花、神聖な花としての印象があります。他にも葬儀の花、仏花として定着していることからも、日本的かつ神秘性を感じる植物でもあるようです。
菊(きく):キク科キク属、原産国は中国で、古来から「寿命を延ばす霊薬」「不老不死」「邪気を払い福を呼ぶ」花とされていました。
平安時代にはすでに日本に伝わっていたようで、江戸時代以降品種改良が盛んに行われ、一般的な開花期である9月~11月の秋の花から、日照時間を調整した栽培法が確立し季節を問わず一年中流通するように。
時期を問わず手に入りやすくなり、花の日持ちが長くなったことも仏花として重宝される理由のようです。
菊の学名「Chrysanthemum(クリサンセマム)」から、最近では華やかで可愛らしい洋菊を中心に「マム」という呼び方も広がり、ブーケやウェディングにも人気。菊のイメージも変わってきたようですね。
花言葉にも「高貴」「高潔」「高尚」とイメージ通りの言葉が並びます。
花を飾ることで健康運、金運、恋愛運も上げてくれる!?という開運系植物で、かつ花もちのよいという実用性もあるので、新年の飾りやアレンジに取り入れたい植物ではないでしょうか。
伝統的イメージの和菊をカッコよく生けるもよし、真っ赤な大輪系のマムでゴージャスな演出もよし、パステルカラーやココア色も揃うキュートな洋菊と南天や千両など赤い実の植物と合わせて飾る和洋折衷アレンジも素敵。
新たな年の運気アゲにおすすめです。