高い生け垣に黄色いまんまるのボールのような実がたくさんなっています。柑橘系の果実にしては、見事にきれいな球形でみかんとかレモンとはちょっと違うような…と気になっていました。撮った写真で調べてみると、丸い実の周りには鋭い棘のある枝。どうやら「カラタチ」の木のようです。
そういえば春先に白い花が咲いていたようにも思います。北原白秋の詩に曲をつけた歌「からたちの花」という題名を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
特徴的なのはその枝の棘。こちらの木はかなり成長しているのかトゲの数も密度もかなり多くひしめきあっているよう。
鋭い棘を持つ枝は剪定も難しそうですが、新しい芽のでてくる前、冬の間に剪定するのがよいそうです。かつてはその棘を利用して昔から生け垣にカラタチを植える家も多く、また伐採した枝を組んで畑を害獣から守る柵にするなど、天然の鉄条網として重宝されていたとか。花も実も楽しめるナチュラルな生け垣として見直してみるのもいいかもしれません。
気になる果実の方は残念ながらそのまま食べるには酸味が強すぎるようですが、果実酒にしてお酒の香りづけや、乾燥させて生薬の原料にと使われています。
寒さに強く成長も早い強い樹木でミカンの接ぎ木としても利用されるなど、役割がたくさんあるカラタチ。
日本の家屋や畑を守る役割を果たしてきた樹木なのですね。
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