メギ科ナンテン属の「南天(ナンテン)」。中国・日本・東南アジア原産で、日本では縁起物として古くから愛されている植物です。ナンテン=「難を転じて福となす」と意味がもたされ、災難を避ける、厄除け、魔除けの縁起木として珍重されてきました。
あまり目にすることがなかったのですが白く可愛らしい花の咲く開花時期は6月~7月、美しい赤色に紅葉する時期、ビジュアル的にも印象的な赤い実がなるのは11月以降2月頃の寒い時期、なので、どちらかというと冬の植物として扱われるようです。
緑色の葉は、おせち料理の彩りに添えられる植物としても定番。傷みを防ぐ用途もあるようですが、緑が料理を一層引き立ててくれますよね。
画像のナンテンは「オタフクナンテン」という品種。葉が円形気味で広め、緑の葉に赤やオレンジ、黄色も混じる色彩は美しく観賞用に適しているため、花壇やグランドカバーとしてもおすすめされています。
他に白い実がなるシロナンテン、糸状の細い葉をもつキンシナンテンなどもあります。
縁起木として人気のある樹木は他に万両(マンリョウ)や千両(センリョウ)もありますが、せっかく植えるなら、風水や吉方位なども気にしてみたいもの。
特に「吉祥の縁起木」といわれる南天は、「盗難除け」「火災除け」という意味ももつので、風水でいう「鬼門」、北東、に植えると良い。という定説があるようですし、悪い気が入らないように、と玄関先や裏口に植えるという方も多いようです。
半日陰の方が向いていて低木なので鉢植えで育てることもできるため、まずは移動しやすいスタイルで設置してみるのもいいかもしれませんね。