雨が数日続いた後、庭の隅に鮮やかな紫色の丈夫そうな植物が大きく育っているのに気づきました。地表から生えた1本の太い茎は、人の背丈を超え2m程はあります。
もちろん植えた覚えもないので、どこからか種が運ばれてぐんぐん育った植物のようですが、茎の先には小さな実が何十個もブドウのように連なっていて、鮮やかな赤紫色は派手目の海外植物の色彩を思わせます。
「ヨウシュヤマゴボウ」原産国は北アメリカ、 別名をアメリカヤマゴボウ。
ナデシコ目、ヤマゴボウ科、ヤマゴボウ属、帰化植物として雑草化し日本国内に広く分布しています。
根っこがゴボウに似ていることからヤマゴボウの名が付いているようですが、漬物などに加工されて販売されているヤマゴボウとは全くの別物で、こちらは有毒!
葉と根に毒性を持ち、食べると食中毒症状を起こす為、厚生労働省のページにも注意喚起がされています。
生で葉や根を食べることはないかと思いますが…名前が酷似していることから、誤って根っこを調理して食べる方が少なくないようなので、くれぐれも気をつけてください。
また、始めグリーンの小さな実は育つにつれ、赤黒く熟れていきますが、この実はさほど毒がない、というのもポイント。
つまり、小鳥が実を食べるには問題なく、種を運んでもらうことができる構造になっているのです。
世界中に広く分布し繁殖するための、ヤマゴボウの知恵。たくましく賢い高等植物です。
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