まだ花開く直前ですが、黄色の小さなつぼみをつけたミモザです。
ミモザはオーストラリア原産、マメ科、ネムノキ亜科アカシア属の総称で、園芸品種が多くありますが、よく見られるのは銀葉アカシアやフサアカシア、英名mimosa、フランスなどでミモザと呼ばれ日本でも名称が定着してきました。
銀葉アカシアはシルバーリーフの銀色帯びた葉にふわふわとした花びらをひろげた丸い小さな花、たくさんの樹木が一斉に花をつける景色はとても素敵で、公園や動植物園、ガーデニングショップのシンボルにもよく使われているようです。(動物園ではキリンが美味しそうに食べていました)
ヨーロッパ圏をはじめ日本でもとても人気のある植物で、鉢植えや苗木、切花、ブーケとしても好きな方が多いですよね。
フレグランスにも使われていますが、花の香自体は決して強くなく主張控えめの、ふわりと風にのって香るような優しい感じです。
開花時期的にも昔から「春を告げる花」として愛されてきました。
フランスのニース、海沿いの街モンドリューラナープルでは1931年から毎年ミモザ祭りがあり、庭先から丘、街全体がミモザの花色で金色に輝くそうです。地元で栽培された10tものミモザを使った山車でパレード…素敵ですね。
そして3月8日の「ミモザの日」。1904年3月8日にニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行ったことをきっかけに、女性の平等な社会参加促進を呼び掛ける国際女性デーのシンボルとなっています。イタリアでは3月8日を「女性の日」、男性が女性にミモザの花を贈る素敵な習慣も。
ぜひ春を告げるかわいらしいひと枝の花を誰かに贈ってみてはいかがでしょう